当時、浜嶋家に鷹がよく飛来してきていたことから屋号を『鷹来屋』としました。大正3年の九州連合品評会にて見事一等の栄誉に輝き、当時、酒造りの業界では神様といわれていた『野白金一』先生が自分の名『金』と屋号の『鷹』をとって、酒銘『金鷹』と命名されました。
しかし、昭和54年に浜嶋弘文さんのお母様が病に倒れ、蔵は急遽製造をストップ。約17年間もの間、委託醸造で金鷹を醸します。「何とかして酒を造りたい」という強い想いを胸に平成2年に蔵を継ぎ、酒造りのついての勉強を重ね、7年目の平成9年に五代目の浜嶋弘文さんが新たに造るこだわりの酒の酒銘を『鷹来屋』と命名しました。
“甘味・酸味・辛味・苦味・渋味”この五味がバランスよく調和して酒の味をつくりだします。理想とするのはキレがあって旨みのある酒。旨すぎてもダメ。料理を引き立て、飲み疲れることなく何杯でも飲み続けられる。そんな究極の食中酒を目指しています。酒造りに対する熱い情熱と愛情、そして『美酒探究』が永遠のテーマです。
まるでフランス ブルゴーニュにてブドウの栽培からワイン造りに取り組むドメーヌのように、原料であるお米の栽培にも農家宣言をし、自ら取り組んでいます。
年間生産石数は約500石。鷹来屋は完全手造り、全量槽しぼりの小さな造り酒屋です。五感を研ぎ澄まし、蔵人一丸となり酒造りを行っています。